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昨年の暮れ、胃のあたりが急に痛み出し、妻と一緒に近くの内科病院で診察を受けました。医師の話では、悪性の胃潰瘍らしいとのこと。再検査するように言われ、県立病院で内視鏡の検査を受けましたが、やはり結果は同じでした。妻には一刻も早く手術したほうがいいと泣きつかれましたが、そのときは、自分が胃ガンであるなどとは夢にも思っていませんでした。
今年の1月に即入院して、8時間におよぶ手術を受け、胃の4分の3を切除しました。その後、何回か注射を受けましたが、これも抗ガン剤であったことは後になってわかったことです。
入院中は胃がムカつき、吐き気に悩まされ、食事はほとんど受けつけませんでした。日が経つにつれてかえって症状が悪化していくのを不信に思い、「もしかしたらガンじゃないか」と妻に強い態度で迫ったところ、観念したのか正直に告白してくれました。リンパ節にまで転移した末期の胃ガンで、かなり深刻な状況にあることがわかりました。
しばらくは放心状態が続き、周りからの励ましも何も耳に入りませんでした。吐き気などの不快感は相変わらずで、どうせ死ぬならこんなつらさを味わわずに死にたいと思っていました。
そんなとき、同室の患者に勧められたのが「メシマ」でした。副作用を抑えられるかもしれないと聞き、2月下旬から1日に3包、水と一緒に飲み始めたのです。
3ヵ月あまり、本当に祈るような気持ちで飲み続けました。そうしているうちに胃の痛みや吐き気が治まり、食べたものもすぐに消化できるようになったのです。
主治医や家族から「だいぶ顔色がよくなった」と言われ、私自身、日増しに元気になり、生への執着が湧いてくるのを実感できました。
今は、ガンという病気も不治の病ではないと思いながら、ふつうに仕事をしています。私と同じ病気で苦しんでいる人たちにも自信をもって「メシマ」を紹介したいと思います。
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