リンパ球には、「抗体」を作り出し、体内に侵入した「抗原」の機能を停止させ、敵地に乗り込み相手を殺しに行きます。加齢によりリンパ球は減ってきますが、5分の一に減っても十分に対応できるように作られています。しかし、十分に働いたリンパ球は、その能力が衰え、免疫効果が著しく減退します。精巧にできている人間の免疫システムも、このように限界があるのです。
すべての人は毎日数千個のものガン細胞を作っています。それが何かの拍子にいきなり増え始め、2年から7年で、発見される大きさ直系1cmになると、このガンを殺すには1千億個のリンパ球が必要になります。免疫システムが老化すると、ガンにかかりやすくなるのなら、衰えたシステムを活性化させれば、ガンの予防、ガン細胞に対抗することができることになります。これが免疫療法です。
|