日本のメシマコブ研究の草分け的存在、山名征三博士は、西洋医学の治療を受けた患者の予後にメシマコブが有効であるか、臨床で確かめました。初期および、末期がんの患者30名に対し、メシマコブの抽出エキスを投与し、全身状態を観察した結果、19名に疼痛の軽減、食欲や睡眠の改善、体重の維持がみられました。
■抗がん剤や放射線治療との併用
一般的にがん患者が治療を受ける場合、抗がん剤や、放射線治療を受けるなど、いくつかの療法と併用して行なうことが少なくありません。メシマコブの使用についても同様です。ユウ博士の実験でも、抗がん剤とメシマコブを併用した場合、圧倒的に高い生存率を示しました。
また、ガンの転移については、抗がん剤とメシマコブの併用投与と、メシマコブ単独投与の比較実験で、メシマコブの単独投与のほうが転移制御効果が高いことがわかりました。
抗がん剤は、局所的に増殖したガンには強いのですが、血流や、リンパ節を介して転移するガンには弱いということが言えそうです。特に直腸がんや乳がんから転移したガンについては、転移先のガン細胞が抗がん剤に対して抵抗力を持っているという報告もあります。転移したガン細胞自体に抗がん剤に対する抵抗体ができるということは実験で確かめられています。
また、メシマコブは長期的に飲んでも、量を多く飲んだとしても副作用はない―このことについても実験で明らかです。 |