人工培養の成功で一気にはずみがついた韓国は、1992年から科学技術省主導の国家プロジェクトとしてメシマコブの製剤化に取り組んできました。世界各地から採取した13種類のメシマコブの中から、抗ガン作用にすぐれた菌株PL2、PL5という菌子体を人工培養し、その熱水抽出エキスから「メシマキャプセル」(以下略して「メシマ」)という名の製剤を誕生させたのです。
「メシマ」は、1993年に韓国政府から医薬品の認可を受け(科学技術賞も受賞)、また、1998年9月には、新薬開発の中心的役割をになった製薬会社の韓国新薬と国立生命工学研究所の兪益東(ユウ・イクドン)博士に韓国のノーベル賞と言われる茶山賞が贈られています。PL2、PL5はユウ先生発見の菌株とされ、フェリナス・リンテウス・ユウと命名されています。
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