←戻る
■第三章 がん治療最前線 西洋医療には限界がある?

 ☆手術による組織切除は、身体に影響する?
 ☆抗がん剤使用は、副作用が伴う場合が多い
 ☆放射線治療は病巣によっては期待できない?
 ☆免疫療法は、がんの予防、初期のがんに有効
※以下は目次及び、本書の内容を要約したものです。

日本人の三人に一人はがんで死ぬ...P92
日本では、1981年以降ガンによる死亡率がトップになりました。日本人の約半数が生涯を通じてガンを患い、3人に1人はガンで死ぬという数字が出ています。
 ガンは遺伝すると考えがちですが、それは同義ではなく、食生活や好みが似かよるため、後天的に同一家族に同一ガンが発生する傾向にあるのではないかと思われています。

 がんは、発症して1個の細胞が約30回の細胞分裂で、約1cmになります。期間として2〜7年、その後10回から15回の細胞分裂で、重さ1s、1兆個の細胞に増殖します。ガンは発症して1,2年は静かにとどまっていますが、その後増殖し、リンパ線に入ると血液にのって転移がはじまります。

一センチのがんが発見された時は、増殖期間の四分の三をすでに経過している
...P96
近年、手術による治癒率は上がったというが・・・...P97
抗がん剤は、苦しまぎれの薬か?...P99
放射線照射の精度が上がっても、副作用がなくなったわけではない...P101

自然治癒力を高める免疫療法...P103
 化学療法はガン細胞に直接働きかけ、ガンの増殖や転移を押さえます。ガン細胞だけでなく他の細胞にも影響してしまうので、正常な細胞まで破壊され、免疫力が低くなり、副作用も現れ体力も落ちてしまいます。また、ガン細胞が薬に対する抵抗力をつけてしまいますので、一度小さくなったガンが再び大きくなったり、ガンの種類によってはほとんど効果が無いことがあります。
 一方免疫療法は、体がもともと持っているガン細胞を抑える免疫力を高めるもので、健康食品、リンパ球投与、遺伝子治療などがあり、正常な細胞を傷つけることも無く、抗がん剤の副作用を緩和する働きも報告されています。

 メシマコブは免疫療法の中でも、優れた効果がみられ、マウスを使った実験でも生存率の延長、増殖、転移の抑制がはっきりと見られました。

人間は、生まれながらにして免疫力をもっている...P105
白血球は互いに連動して外敵に対抗する...P106
それぞれの役割を全うするB細胞、T細胞、NK細胞...P108
NK細胞は老化とともに活性が落ちる...P109

免疫力が衰えると、がんに罹りやすくなる...P110
 ガンの原因として「老化」が真っ先に上げられます。普通の人では、通常、老化が進んでも免疫システムは十分な働きを保ちます。人間の免疫は、白血球の仲間リンパ球です。
 リンパ球には、「抗体」を作り出し、体内に侵入した「抗原」の機能を停止させ、敵地に乗り込み相手を殺しに行きます。加齢によりリンパ球は減ってきますが、5分の一に減っても十分に対応できるように作られています。しかし、十分に働いたリンパ球は、その能力が衰え、免疫効果が著しく減退します。精巧にできている人間の免疫システムも、このように限界があるのです。

 すべての人は毎日数千個のものガン細胞を作っています。それが何かの拍子にいきなり増え始め、2年から7年で、発見される大きさ直系1cmになると、このガンを殺すには1千億個のリンパ球が必要になります。免疫システムが老化すると、ガンにかかりやすくなるのなら、衰えたシステムを活性化させれば、ガンの予防、ガン細胞に対抗することができることになります。これが免疫療法です

 

←戻る