私は、以前から免疫療法を積極的に取り入れてきましたが、この免疫療法に自身を持てるようになったのは、メシマコブとの出会いからです。
三年前、当院に、八十歳の悪性の貧血の男性患者が入院してきました。検査をしてみますと、C型肝炎も併発していて、そのために貧血症状が加速された面もあったのです。状態はかなり悪く、当初は二週間に一度のペースで輸血を行っていましたが、改善されません。
そこで、メシマコブを併せて投与することにしたのです。投与して二ヵ月後には大幅な症状の改善がみられました。そして輸血の間隔も四週間に一度になりました。
それから、免疫力を高める方法の一つとしてメシマコブを組み入れ、基本的には、悪性腫瘍の患者の術後に使う方針をとっています。 |